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臨床基準血糖マトリックス

血糖値の基準値表

米国糖尿病協会(ADA)および日本糖尿病学会の臨床基準に基づく、空腹時、食後、随時血糖値の正常・予備群・糖尿病診断基準値です。

血糖値の臨床診断・管理目標基準値

静脈血漿および自己血糖測定における標準的な判定基準値。 (日本の標準単位である mg/dL と国際単位 mmol/L を併記しています。)

測定のタイミング・状態 正常範囲 糖尿病予備群(境界型) 糖尿病診断基準
空腹時(8時間以上の絶食後)
70–99 mg/dL
3.9–5.5 mmol/L
100–125 mg/dL
5.6–6.9 mmol/L
126 mg/dL 以上
7.0 mmol/L 以上
食後2時間(食事開始から120分後)
140 mg/dL 未満
7.8 mmol/L 未満
140–199 mg/dL
7.8–11.0 mmol/L
200 mg/dL 以上
11.1 mmol/L 以上
就寝前(夜間の血糖安定値)
100–140 mg/dL
5.6–7.8 mmol/L
140–160 mg/dL
7.8–8.9 mmol/L
160 mg/dL 以上
8.9 mmol/L 以上
随時血糖(食事時刻に関わらない測定)
70–139 mg/dL
3.9–7.7 mmol/L
140–199 mg/dL
7.8–11.0 mmol/L
200 mg/dL 以上(口渇等の症状を伴う)
11.1 mmol/L 以上

低血糖の臨床レベルと対処法

血糖値が70 mg/dL未満に低下した場合の危険度と対処手順:

レベル1 低血糖(注意水準)
54–69 mg/dL (3.0–3.8 mmol/L)

ブドウ糖10〜15g(またはジュース150ml)を補給し、15分後に再測定(15-15ルール)。

レベル2 低血糖(危険水準)
54 mg/dL 未満 (< 3.0 mmol/L)

迅速なブドウ糖補給が必要です。意識混濁がある場合は他者の介助を求めてください。

レベル3 重症低血糖(緊急事態)
意識障害・自力摂取不能

医療上の緊急事態。無理に飲ませず、グルカゴン点鼻薬等の使用やかかりつけ医・救急要請が必要です。

一時的に血糖値を急上昇させる要因

暁(あかつき)現象

早朝4時から8時にかけて、体を覚醒させるためにコルチゾールや成長ホルモンが分泌され、肝臓から糖が放出されて血糖値が上がります。

急性ストレスや感染症・体調不良

風邪、発熱、激しい痛み、手術などのストレスによりアドレナリンが分泌され、インスリンの働きが阻害されて血糖が急上昇します。

薬剤の影響

ステロイド系抗炎症薬(プレドニゾロン等)、一部の降圧薬(β遮断薬やサイアザイド系利尿薬)などは血糖値を上昇させることがあります。